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たゆたふやうに…童話の裏庭

児童文学を書いています♪ このブログではさもない日常のこと、たまに創作周辺のお知らせなどをいれています。


「赤い鳥代表作集」全6巻が贈られて

  1. 2013/05/17(金) 00:23:00|
  2. 創作の周辺と活動
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今回の佳作の副賞として、共催している出版社から、贈っていただきました。
もちろん、これは、贈呈式のときに、本来は、お渡しするもの、と、
お聞きしています。
(贈呈式のときにこれをお渡ししたら、大変だから、というご配慮です)

で、実際に届いて、開封してみて、うわ~~~~!!!!
こんなに貴重なものをいただいてしまった……。

赤い鳥代表作集

この「赤い鳥」というのは、おそらく、これを読んでくださっている方たち、
受験のときに、名前を暗記した覚えがあるのではないかしら、という雑誌の名前です。
以下、ウィキから一部お借りします。

「赤い鳥(あかいとり)は、鈴木三重吉が創刊した童話と童謡の児童雑誌。1918年7月1日創刊、1936年8月廃刊。
鈴木三重吉の目から見て低級で愚かな政府が主導する唱歌や説話に対し、子供の純性を育むための話・歌を創作し世に広める一大運動を宣言し『赤い鳥』を発刊した。創刊号には芥川龍之介、有島武郎、泉鏡花、北原白秋、高浜虚子、徳田秋声らが賛同の意を表明した。表紙絵は清水良雄が描いた。
その後菊池寛、西條八十、谷崎潤一郎、三木露風らが作品を寄稿した。
この様な運動は誌名から「赤い鳥運動」と呼ばれるようになった」


いただいた全集は、その『赤い鳥』全195冊から、「記念すべき作品を」「しかし、数百の作者の千に余る
作品はどれをとってみても、『赤い鳥』の記念作品でないものはなく」(編者・坪内譲治のまえがきより)
選ばれて、編まれた作品集です。


ぱらぱら、と、めくってみました。
そう、おそるおそる、です。
だって……これはまさに、「『赤い鳥』こそは、わが国児童文学の母胎」なんです。

第一巻の目次です。

目次1

うわ~~~~~~~~。
なんということ。
知っている、文学史上で知っている、文豪の名前です、
読んだことのある作品ばかり。
教科書に出てきたものばかり。

一ふさのぶどうも、杜子春も、くもの糸も、ぽっぽのお手紙も、
こんなところで同じ雑誌のなかで。
深く、大きく息をしていたんだ。


そして、ほかの巻もぱらぱらとめくっていて、
手がとまりました。
ああ、そうか、そうだ、この詩は、声楽の曲じゃない。
もともとは、そう、北原白秋が、子どもたちのために、子どもたちの心にむけて
作った詩だったんだって、そんな妙なところに、
ものすごく感動してしまいました。

「からたちの花」

ものすごく美しい歌です。
ソプラノの、やさしいふくよかな響きにのせて、歌われる
山田耕作の名曲。
私は、これがどうしても歌いたくて、声楽の先生にちょっとお願いして
みようと思っていた矢先のことです。

「からたちの花が咲いたよ、
 しろいしろい花が咲いたよ。

 ………

 からたちのそばで泣いたよ、
 みんなみんなやさしかったよ……」

こんなところで、この本と自分が細い細すぎる糸で、ふっとつながったような気がして、
文字をおう、視界がゆれました。うれしかった。

歌詞で見ていたときには、意味がなく、わからなかったものが、
この本で見てみて、なんだか落ちるような気がしました。
からたちのそばで泣いたよ。
みんなみんなやさしかったよ。
この部分にこめられた思いの深さが、
きっとたくさんの子どもの魂を救ったんじゃないだろうか……。


そうだよ。
子どものための詩なんだから!!


この作品集にものっている小川未明が、創刊したのが、われわれが所属する
日本児童文学者協会がいまも編集している雑誌『日本児童文学』。
まちがいなく、赤い鳥の系譜です。


そんな系譜を今も継続していて、そのうんとはじっこのはじっこのはじっこの……(以下永遠に続く)
に、自分がいてもいいのかな。
この流れを、はなさないでね。
そんなはげましの、プレゼントだったのかな。


はあ。

ひとしきり、感無量になって、ちょっと冷静になって、
もういちど、一巻の目次を見ました。

目次2

あれ、「赤い鳥小鳥」だ……。

ふっと、肩の力が抜けました。

うちの子ふたりは、私がだっこしているとき、寝るとき、
ほぼ、エンドレスで、一日中、私の歌を聞いて育ちました。
そのときに、終わらない長い時間(寝かしつけるのは、大変な作業です(^_^;))
この歌を歌っていました。

なんでこの歌だったのかわからないけど、
そんなたいそうな、オーバーなこと考えなくても、
やっぱり子育てママとしてだって、ちゃんと、
つながっていたんだ。
な~~~んだ♪


これから、少しずつ、読んでいきます。
だって、忘れちゃっているものがたくさん!!!
今読むと、また違う輝きで、楽しめそうです。
(そう、文学は、いつでもどんなときでも、楽しむためにある!)







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テーマ:児童文学 - ジャンル:学問・文化・芸術


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