FC2ブログ

たゆたふやうに…童話の裏庭

児童文学を書いています♪ このブログではさもない日常のこと、たまに創作周辺のお知らせなどをいれています。


「桜田門外の変」見ました

  1. 2010/12/08(水) 22:19:22|
  2. 江戸雑学
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
メジャーな映画ではありませんが……
「桜田門外の変」を見てきました。

忘れるといけませんので^^;
覚書程度に。


自分も「桜田門外の変」はやむを得ず、ちらりと書いたことがあり、
(ほんとうは、こういうものは書きたくない^^;)
さて、映像と比べると、どうかな、と
興味は大変大きかったのです。


結論。
よしよし♪ 
史料、資料、参考文献から書いたのですが、
想像通り。


という自己満足はよしとして、
この映画について、ですが。


これはこの時代の尊皇攘夷運動の細かな変遷を知らないと、
理解できないんじゃないのかなあ……???
というのが、第一印象でした。


なぜ井伊直弼を討ち取らなければならないのか。
それは、たとえば赤穂浪士の討ち入りとは、
まったく質の違うものです。
赤穂浪士たちは、主君のあだを討つ、という
あだ討ち禁止の江戸にあって、その禁をやぶってまで
主君に忠義を尽くす、そこが庶民の心をつかんだし、
大義名分がたつのです。


じゃあ、井伊直弼はどうなのか。
水戸藩主の徳川斉昭に対して、傍若無人な振る舞いをしたり、
徳川御三家をないがしろにして、お世継ぎ問題に勝利する。
権力をほしいままにして、独裁政治を行った感があります。
なので、水戸藩と日本の未来を憂いた若者たちが、水戸藩を脱藩してまで、
国のために井伊直弼を討つのですが。


ところが、どうしても、その理由だけで大老を討つか、
という説得力に欠けるというか。
江戸の昔では「義」のために立ち上がる、というのは
理由として充分なのですが、現代人にとっては、感覚がまったく違うので、
史実に基づくなら、それ相応に感情移入できる理由というか
納得できる何かがほしかったかなあ。


でも、全体として、かなり史実に忠実に、再現していくという
試みと意気込みが感じられて、私は好き♪


どうしてそこでそうなるんだ!?
という歴史の悲劇は、その時代のほんとうにピンポイントで、
めまぐるしく、情勢、思想が変化していて、元々理解しづらいところでもあります。
誰かが物申せば、それにつられて、次の日には、ガラリと
方針が変わるのも、このピンポイントの流れでもあって。



一般的には井伊直弼が行った安政の大獄のせいで、
明治維新が10年遅れた、ともいわれていますが。
井伊直弼を生かしておいたら、さらにあと10年くらい遅れたかもしれません。
でもその見方は、明治維新を良しとする方向から見て、ですよね。
水戸藩を大事に思い、主君に忠義を尽くした浪士たち。
そして、水戸藩おとりつぶしを恐れた藩主。
彼らは明治維新を果たして歓迎したのでしょうか……?


彼らの決起は、幕末の流れのなかで、早すぎて、
まだ、雄藩や志士たちは、眠っていた時期……。
映画の最後にそんな感想をもちました。



スポンサーサイト



テーマ:映像・アニメーション - ジャンル:学問・文化・芸術


NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY>>